向日葵の咲かない夏//道尾秀介

ネタバレ注意

ミステリーだとか叙述トリックだとかを語るうえで
必ずと言っていいほど絡んでくる作品

ネットで書評なんかを読み漁って
「あ、そういうことか」の連発だった。


輪廻転生ってキーワードで「流星ワゴン//重松清」と被るところもあったり・・・（？）
にしても爺さんの生まれ変わり先はひどいと思った。＾＾；

あとこれも流星ワゴンと通じるけど
母親がダメすぎる。

その前に読んでた本（ハピネス、青の炎）に出てた女子高生が良かったせいか
中年女性の卑しさとか脆さが嫌になる。


ラストシーンで主人公が言ったセリフが良かった。
「誰だって自分の物語の中にいるじゃないか云々・・・」
ていうかこの主人公の主張がなかったら、ほんとにただの狂人で終わってた。


あんまり深く考えずに
潔くトリックに引っかかりつつ読めたらいいと思う。

児童ポルノとか動物虐待だとかにうるさい人には無理だと思うけど
その気持ち悪さの分、ラストに待ち構える主人公（筆者？）の現実世界への問いかけはリアリティを増してくるはず。

流星ワゴン//重松清

ネタバレ注意

夏風邪をひいている最中に読み終えた。
体がへばっているときに読むもんじゃない。

森絵都さんのカラフルに似た感じ
カラフルの中年親父バージョン

やり直しの利かない人生だけど
どうにか前向きにがんばっていこう！

っていうメッセージを受け取った。
38度8分の高熱でよくやった。

先日読んだ「冷静と情熱のあいだ」がピンポン玉だとすると
この「流星ワゴン」はボーリング玉くらい・・・

ヒント：質量の話じゃない

容疑者Xの献身//東野圭吾

東野圭吾作
ネタバレ注意


青の炎もかなり衝撃的だったけど
こっちはもっと衝撃的かも。

石神のイメージがドカベンから離れなかった。(ー_ー)!!

森博嗣の犀川助教授も好きだけど、東野圭吾の湯川助教授もいい。
どちらも天才のくせに偏屈だから助教授のままっていう・・・

森博嗣のなんとかシリーズはだいたい読んだから
次はガリレオシリーズ全部読んでみたい。
とはいっても、図書館に東野圭吾と井坂幸太郎を期待しても無駄なこと・・・

冷静と情熱のあいだ//江國香織

ネタバレ注意

いろいろややこしいんだけど
江國香織版と辻仁成版があるらしい。
前者は女性目線、後者は男性目線。

1Q84の青豆と天吾みたいな感じなのかもしれない。
そして作中のマーヴってアメリカ男がタマルと被る。

相変わらず中二病ならぬ三十路病みたいな女性がでてくる。
異国情緒のある本は好きだからよかった。

辻仁成版も見かけたら読んでみたい。
見かけたら読んでみたい程度・・・

青い炎//貴志祐介

ネタバレ注意
一日一冊週間（習慣？）




黒冷水の高校生Ver.っぽい感じ

昨日読んだハピネス然り、高校生の性交シーンが多すぎる気がする。

完全犯罪を試みる男子高校生の話
現代文の「こころ」とか「山月記」
物理の「ファラデーの法則」なんかが織り交ぜられてて
高校時代に読んでれば相乗効果があったかもしれない。

資金力とか天才的発想とか、リア充すぎる一面がリアリティを損ねてる気もするけど
すごくおもしろい。

昨日のハピネスからストライクが２球続けて放られてる。